webサイトのヘッダー部分は、ほぼすべての訪問ユーザーが目にする非常に重要な要素です。ヘッダーをいかにインパクトのあるデザインにできるかでサイトの印象が大きく変わるといっても過言ではありません。その点で、ヘッダーに動画を配置できるとさまざまなメリットがあります。動画の設定は、本来であれば高度なカスタマイズスキルが必要ですが、テーマやプラグインを活用することで容易に設置が可能です。そこで、今回は動画を設定できるWordPressのテーマと動画や画像の挿入ができるプラグインを紹介します。
目次
ヘッダーに動画設定をするメリット
ヘッダーに動画を設定することで、サイト自体が華やかになるとともに見る者に強いインパクトを与えることができるため、訪問ユーザーの印象に残りやすくなります。ヘッダーに動画を設置しているサイトは多くないため、同業他社のサイトとの差別化にもつながるでしょう。webサイトのデザインにこだわるべきなのは、アパレル、ヘアサロン、あるいはインテリアや旅行関係といったビジュアルが重要視される業種だけだという考え方も確かにあります。しかし、サイトデザインがおざなりになりがちな業界だからこそ、おしゃれでインパクトのある動画を設置することで他社より1歩も2歩も先んじることができるのです。
さらに、サイト内で扱っているサービスや商品、企業情報などを動画で流すことで強い訴求力を持たせることができます。動画は静止画よりも具体性が高いため、見ているユーザーに対してより密度の高い情報を提供することができるでしょう。製品やサービスなら、それを利用しているイメージを持たせることでより購買につなげやすくなり、会社の雰囲気もリアルに伝えることが可能です。これらの点から、業種・業態を問わずヘッダーに動画を設定するメリットは高いといえます。
ヘッダーに動画を設定するにはテーマ選びが重要
WordPressには基本的にヘッダーに動画を設定する機能は備わっていません。したがって、デフォルト状態で動画を設置するにはHTML、CSS、PHPなどの知識とコーディングスキルが必要となり、初心者には極めてハードルの高いものとなるでしょう。一方、動画を設定する機能を持ったテーマを使用すれば比較的容易にヘッダーに動画を設定することが可能です。とはいえ、WordPressにはさまざまなテーマがあり、テーマごとにできることが異なります。ヘッダーに動画を設定するには、対応したテーマを選ぶことがまず重要です。そこで、ここからはヘッダーに動画を設定できるテーマを紹介します。すべて国内シェアトップを誇るブランド「TCD」が開発したテーマですので、動画設定以外の面でもクオリティの高いものばかりです。
ヘッダーに動画設定できるテーマ1「SOURCE」
「SOURCE」は、インターネットマーケティングに最適化された販売促進と売り上げアップに強みを持つテーマです。ヘッダーに動画を差し込むことで、見込み客に強烈なインパクトを残すことができるでしょう。動画のサイズは、縦には制限がありますが、横は動画をフルサイズで設定することが可能です。縦に制限があるとはいえ、20インチ程度のモニターでフルスクリーン状態になる程度は十分なサイズを確保することはできるので、実際に動画を設置する際、どのような内容であっても不足を感じることはまずないでしょう。動画のほかに、一定時間で画像が切り替わるスライダー設定機能も搭載しています。
ビジネスに強いデザイン性や各種機能も魅力です。記事一覧やお知らせ一覧など、必要なものが見やすく工夫されておりユーザビリティの面でも高い効果を見込めます。かといってシンプルすぎず、洗練されたデザインで高い信頼性を獲得することができるでしょう。動きのある機能を多数搭載していますが、過剰演出にならない絶妙な動きでユーザーを効果的に動線へ導くことが可能です。また、セールスに欠かせない「料金システム表」「機能比較表」をプラグインなしで設置できるため、テーマとプラグインの干渉による不具合の心配もありません。使用できるアイコンが30種類と豊富で、商品やサービス、企業コンセプトに沿ったものを選びやすいのもメリットです。
ヘッダーに動画設定できるテーマ2「UNIQUE」
「UNIQUE」は、その名が示すとおり独創的なデザインを構築することに強みのあるテーマです。ブラウザの幅いっぱいに広がる動画を配したインパクトのあるヘッダー作りが可能で、広告代理店やデザイン事務所などクリエイティブなサービスを提供する企業サイトに向いています。ヘッダーにはスライド画像の設置も可能ですので、動画に向いていない商品を扱っている場合も利用価値の高いテーマだといえるでしょう。
顧客へのPRには欠かせないランディングページの作成機能が装備されている点も魅力です。直観的な操作でカラムの数やサイズ、ページ内の各パーツの入れ替えなどが可能なため、WordPressに詳しくない場合でもスタイリッシュなLP作成ができるでしょう。また、多くのユーザーにとってファーストビューとなるトップページのカスタマイズも用意に行うことができます。一般的なテーマでは難しい、表示するコンテンツの配列順や配色の変更もスムーズにできるため、サイト全体をオリジナリティの高いものにすることも難しくありません。デザイナーやクリエイターにとって重要なポートフォリオページや制作実績ページの作成機能も付いているなど至れり尽くせりです。必要なカスタマイズの大半は、プラグインの導入やテーマファイルの編集などせずに済ませることができるでしょう。
ヘッダーに動画設定できるテーマ3「OOPS!」
「OOPS!」はランディングぺージのコンバージョン率を高めることに特化したテーマです。デザイン性や機能性に関して高いレベルを実現したLPテンプレートの搭載はもちろんのこと、インプレッション、クリック数、コンバージョン率の計測が可能なABテスト機能も実装されています。ヘッダーに設定するコンテンツは3つのアニメーションから選択することができ、Youtube動画やMP4ファイルの再生が可能です。近年では、Youtubeによる動画マーケティングを強化する動きが年々大きくなっており、そのような施策を実施している企業にとって、Youtube動画をサイトコンテンツに流用できることは作業効率の面で大きなメリットといえるでしょう。ホームページ全体のカラーやフォントを手軽に変えられるため、テンプレートでありながらオリジナリティの高いサイトに仕上げることができます。
口コミサイトが人気のように、商品やサービスの訴求力強化には他の利用者の声を示すことが効果的です。その点、このテーマにはレビューページの作成機能があるため、ユーザーの声をそのまま発信することができます。TwitterのシェアボタンやFacebookのいいねボタンおよびシェアボタン、Feedlyなど計8つのSNSに対応したボタンも用意されているため、SNSを活用した拡散効果が期待できる点も大きなメリットです。日本語と英語に対応していることから、世界規模の商圏拡大を見据えたコンテンツマーケティングを容易に行うことができるでしょう。
ヘッダーに動画設定できるテーマ4「ORION」
「ORION」は、ビジュアル面に特化したインパクト重視のテーマです。映像とサイトが融合した美しく価値の高いwebサイトを専門知識不要で構築することができます。このテーマでは、トップページでのフルスクリーン動画の再生が可能となっており、ユーザーに対してサイトのイメージを強烈に印象づけることが可能です。動画の設置は、MP4の動画ファイルオプションから選択する方法や自社のYoutube動画を設定する方法などから選ぶことができ、静止画像をスライドで見せる機能も搭載しています。
また、ページビルダー機能を搭載していることから、初心者でも美しいページを作成することが可能です。固定ページや投稿ページを1から6カラムまで自由に分割することができ、さらに分割したコンテンツの中にスライダー、タブ、Googleマップ、見出し、キャッチフレーズなどを簡単に挿入することができます。自由度の高いページカスタマイズ機能を活用することで、視認性とデザイン性を高度に両立したハイパフォーマンスなwebサイトを構築することができるでしょう。
ヘッダーに動画設定できるテーマ5「VOGUE」
「VOGUE」は、企業のブランディング構築に強みを持つコーポレートサイト用のテーマです。フルスクリーンによる動画やスライドの再生でサイトイメージをスタイリッシュに伝えることで企業のイメージアップを見込むことができます。静止画と動画の組み合わせが可能など高い自由度によるサイト構築が可能で、Youtube動画の設定がしやすい点もメリットです。
ユニークな視覚効果として、トップページを開く前にブランドロゴやキャッチコピーをフルサイズで見せることができる「スプラッシュページ機能」を搭載しています。これにより、サイトの読み込み時間を活用しつつブランドの世界観を表現することが可能です。何度もサイトを訪問する人のために、初回アクセスのみスプラッシュページを表示させる設定ができるなど細かい点にも配慮が行き渡っています。直感的なカスタマイズができるため、高度な機能を持つサイトを容易に作り上げることができるでしょう。
コーポレートサイトでは顧客からの信頼性を得ることが大きな目的の1つとなりますが、そのために重要なのは企業のリアルな姿が見えることです。その点「VOGUE」では、経営者の理念や会社で働く写真の想いや考えを伝えることができるスタッフ紹介ページを作成する機能がついています。これにより、企業の理念やスタンスを具体性をもって示すことができるでしょう。
プラグインを使えばカスタマイズも可能
動画設定に対応したテーマを選ぶことで、インパクトのあるwebサイトを最適化された状態で構築することが可能です。その反面、テーマにはサイトデザインを根本的に変えてしまうというデメリットもあります。すでにwebサイトを構築・運営していて大きくデザインを変更することに強い抵抗がある場合には、新たなテーマの採用は極めて難しくなるでしょう。また、これからサイトを構築するという場合でも、動画設定に対応しているテーマが自社サイトのイメージに合わない可能性がありますし、ほかの機能との兼ね合いから別のテーマを選んだ方が良い場合もあります。
テーマを変更せずにカスタマイズするにはファイルを直接編集する方法がありますが、コーディングスキルが必要なため初心者が行うのは難しいでしょう。サイトデザインは大きく変えたくないけれど、手間をかけずにヘッダーに動画を設置したい。そのような際は、プラグインを活用することをおすすめします。プラグインは目的に合わせてサイトの一部をカスタマイズできる拡張機能で、多くの場合は使用にあたりHTMLやPHPなどの専門知識を必要としません。局所的な変更ができるため、サイトデザインが大きく変わらないのもメリットです。プラグインを活用することで、容易にヘッダーへの動画設定が可能となるでしょう。
ページデザインにおいて、特に人気のあるプラグインが「Elementor Page Builder(以下、Elementor)」です。Elementorは、独自の編集機能を使用することで、簡単かつ自由にWordPressのページを作成できるプラグインです。ドラッグ&ドロップの操作が基本で直感的にテキストや画像・動画を配置できるため、WordPressに慣れていない人でも容易かつ自在にページ作成ができるでしょう。ヘッダーやフッターのカスタマイズも可能ですので、このプラグインがあればヘッダーへの動画設定も難しくありません。レスポンシブ対応で、スマホやPC、タブレットなどデバイスによって見せ方を分けることもできます。基本的に多機能な上、アドオンと呼ばれる拡張機能を導入することで、パーツの追加やページテンプレートの使用などが可能となり、さらにサイトアレンジの可能性が広がります。
Elementorは、インストールから設定までがわかりやすく初心者でも実装しやすい点もメリットです。WordPressの管理画面(ダッシュボード)から入れるプラグイン管理画面で「Elementor Page Builder」と検索し、「インストール」ボタンと「有効化」ボタンをそれぞれクリックするだけで利用可能な状態になります。実際に利用する際の手順も簡単です。普段ページを作成している編集画面にElementor用の編集画面に切り替わるボタンが設置されていますので、それをクリックすればページビルダー機能を利用できるようになります。
まとめ
ヘッダーに動画を差し込むと、インパクトと訴求力に優れた見ていて楽しいサイトが作れるようになります。プラグインを利用すれば大きな変更をすることなく簡単に設置できますので、この記事の内容を参考にして動画設定にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
コメントを残す