WordPressを多言語化する3つの問題点と5つの解決策とは

観光目的の訪日外国人客の増加やビジネスのグローバル化が進むなか、WordPressサイトを多言語化したいと考えている人も多いのではないでしょうか。英語はもちろん、中国語や韓国語などにも対応すれば、大きなビジネスチャンスにつながるでしょう。しかし、複数の外国語に対応するためには、翻訳する手間やコストが必要になるだけでなく、管理も煩雑になります。この記事では、WordPressサイトを多言語化する必要性や問題点、その解決策などについて詳しく紹介します。

多言語対応の必要性

サイトの多言語対応といっても、「自社には関係ない」と考えている人も多いのではないでしょうか。2020年に東京オリンピックが開催されることもあり、訪日外国人旅行者の数は年々増加しています。日本政府は訪日外国人観光客数の目標値を2020年には4000万人、2030年には6000万人と設定しており、今後もその数は増えることが予想されています。インターネットが普及したことにより、誰もが簡単に世界中の情報を簡単に入手できるようになりました。国土交通省の訪日外国人の消費動向調査によると、日本を訪れる外国人の7割がインターネットで情報を収集しています。

日本を訪れる前にインターネットで日本のサイトにアクセスし、食事やショッピングをするための情報を探しているのです。それだけに、サイトが多言語対応していると大きなビジネスチャンスにつながります。また、今後日本の人口は急激に減少すると予想されています。それに合わせてマーケットも縮小するので、日本人だけをターゲットとしていたのではビジネスの成長は見込めません。物流もグローバル化が進み、外国へ商品を届けるのも簡単になってきました。海外に向けての情報発信や商品の販売が今後ますます重要になるでしょう。サイトの多言語対応は、もはや見逃せないものになっているのです。

多言語サイト作成する際のハードル

サイトの多言語対応の必要性を感じながらも、多言語サイトを作るのはハードルが高いと考えている人も多いのではないでしょうか。多言語サイトを作成する際のハードルとしては、次のものが考えられます。最初のハードルは、お金がかかることです。サイトの制作費はもちろんですが、外国語に翻訳するための費用が必要です。日本翻訳協会によると、翻訳するための費用の平均は1文字あたり15円となっています。1,000文字のページを20ページ翻訳したら、30万円かかることになります。たとえば、英語・中国語・韓国語の3言語に対応したら、翻訳費用だけで90万円の費用が必要になるのです。

また、時間がかかるのも多言語サイトを作成する際のハードルです。翻訳者が1日に翻訳できる量は、1日あたり3,000文字程度といわれています。もし、上記の例を1人の翻訳者で対応したら、翻訳だけで20日もかかってしまうことになります。これでは、最新の情報を発信するのは難しくなってしまうでしょう。更新の度に手間がかかるなど、管理が面倒になるのも多言語サイトのハードルです。3言語に対応したら、日本語と合わせて4つのページを更新しなければなりません。当然、更新のための翻訳費用などのランニングコストも必要になってきます。

サイトを多言語化する方法

WordPressサイトの場合、プラグインを使って多言語化することができます。多言語化するためのプラグインには、次の3つのタイプがあります。最初のタイプが「1言語1投稿型」のプラグインです。1つの言語ごとに1つの投稿を行うタイプで、3言語に対応するためには、3つの言語で原稿を用意し、3回投稿しなければなりません。更新する際も、それぞれの言語について行わなければならないので、手間がかかるというデメリットがあります。2つ目のタイプが「1投稿複数言語型」のプラグインです。更新する際は、1つの画面で行うことができるので、1言語1投稿型に比べると手間を減らすことが可能です。

1回で複数言語の投稿を済ませられるというメリットはありますが、3言語に対応する場合、3つの言語で作成した原稿を用意しなければならず、更新の手間がかかるというデメリットもあります。3つ目のタイプが「1言語1サイト型」のプラグインで、マルチサイト型とも呼ばれます。複数のホームページが作成できるWordPressのマルチサイト機能を利用することで、言語ごとにサイトを作るタイプです。言語ごとにターゲットに合ったデザインでサイトを作成できるというメリットがありますが、それだけに上記の2タイプよりも高額な制作コストや管理コストが必要になるというデメリットもあります。

外部サービスを利用する

サイトを多言語化する方法としては、外部サービスを利用する方法もあります。おすすめの外部サービスとしては、まず「Google翻訳」が挙げられます。Google翻訳の魅力は、なんと行っても簡単に導入できる点です。Google翻訳をサイトに埋め込むだけで、英語、中国語、韓国語はもちろん、スペイン語やイタリア語、タイ語などに自動で翻訳してくれます。翻訳レベルは高くありませんが、コストと手間をかけずにサイトを多言語化できるというメリットがあります。

ただし、Google翻訳で多言語化したからといって、それは見かけ上であり、実質的には日本語のサイトしか存在していません。多言語化したサイトがGoogleにインデックスされることはないため、外国語検索のアクセスは見込めないので注意が必要になります。もう1つのおすすめ外部サービスは「Transeed Web」です。日本語サイトを元に、最大で104カ国語のウェブサイトを自動的に生成してくれるサービスです。

元になる日本語のサイトさえあれば、多言語サイトができるので、外国語での原稿を用意するなど面倒な手間も必要ありません。日本語サイトが更新されれば、多言語サイトも自動的に更新されるので、管理も簡単です。翻訳の質はGoogleクオリティなので高くありませんが、自分で編集することも可能です。日々Googleの翻訳AIが賢くなっていることもあり、翻訳の精度も向上していくでしょう。WordPressのプラグインとしても開発が予定されており、完成が待たれます。

【おすすめプラグイン】1.Polylang

WordPressサイトを多言語化するための、おすすめプラグインに「Polylang」があります。Polylangは1言語1投稿型のプラグインです。WordPress言語パックを利用しているため対応言語の数が多いのが特徴で、41以上の言語に翻訳可能です。日本語で投稿ページや固定ページ、カテゴリーなどを作成し、そのうえで対応するものを他の言語でも作成して関連付けする仕組みになっています。専門翻訳や自動翻訳がしたい場合は「Lingotek」をアドオンして対応することが可能です。また、多言語化できるのは投稿ページや固定ページに限らず、カテゴリー、タグ、メニュー、ウィジェットなどにも対応しています。

Polylangで多言語化する手順は下記のとおりです。Polylangをインストールして有効化すると、「設定」の中に「言語」というメニューが現れます。これをクリックして、第一言語に日本語、第二言語に英語のように表示させる外国語を設定していきます。さらに「文字列翻訳」タブをクリックすると、「サイトのタイトル」「キャッチフレーズ」のように翻訳できるものが一覧表示されるので、必要なものを選択する手順です。投稿記事に翻訳を追加する場合は、投稿画面で第二言語の欄の「+」マークをクリックして、第二言語の翻訳記事を作成します。

【おすすめプラグイン】2.WPML

「WPML」はWordPressサイトを多言語化するための定番ともいえるプラグインです。1言語1投稿型のプラグインで、多機能なのが特徴です。固定ページや投稿ページに限らず、カスタムタイプ、メニュー、テーマのテキストなどを40以上の言語に翻訳できます。WordPressのAPIを使用するほぼすべてのテーマ、プラグインと互換性があるので、汎用性が高いのもメリットです。有料のプラグインですが、テクニカルサポートを受けることができ、セキュリティ対策にも力を入れているため、企業サイトの多言語化に最適のプラグインといえるでしょう。

WPMLで多言語化する手順は下記のとおりです。WPMLをインストールして有効化すると、サイドメニューの一番下に「WPML」の項目が追加されます。これをクリックして、まず既存コンテンツの言語を「日本語」に設定します。そのうえで、多言語化したい言語を選んでチェックマークを入れるのが手順です。「翻訳の管理方法」については、「自分で翻訳します」にチェックを入れておくと、自分で準備した多言語の記事をリンクして簡単に切り替えできるようになります。投稿画面を開くと、選択した言語のアイコンが表示されていますので、それぞれの言語の「+」マークをクリックして、記事を追加していきます。

【おすすめプラグイン】3.qTranslate X

「qTranslate X」は、1投稿複数言語型のプラグインです。すべての翻訳文を1つの投稿内に含める方式で、同じ画面で複数の言語を編集することが可能です。設定画面で使用する言語をワンクリックで有効化でき、同じ投稿画面でタイトルや記事を多言語で書くことができます。1回で複数言語の投稿を済ませられるのは、大きな魅力といえるでしょう。qTranslate Xをインストールして有効化すると、「設定」の中に「言語」というメニューが表示されます。

これをクリックして、デフォルトで使用する「日本語」にチェックを入れましょう。さらに、「編集」でサブで使用する言語を設定し、矢印をクリックして優先順位をきめます。翻訳用の記事を作成するには、投稿画面で言語のタブを選択し、それぞれの言語の記事を編集していきます。そのうえで投稿すると、複数言語のページが一度の投稿でできあがるので簡単です。サイトに言語切り替えのメニューを設置するには、メニューの「外観」から「ウィジェット」を選択し、「利用できるウィジェット」から「qTranslate言語選択機能」を設置する場所に追加します。

【おすすめプラグイン】4.Multisite Language Switcher

「Multisite Language Switcher」は、マルチサイト(1サイト1言語)型のプラグインです。言語ごとに個別のホームページピンバックを使って投稿をリンクする方法で、多言語サイトを制作します。複数のホームページが作成できるWordPressのマルチサイト機能を活用することで、1サイト1言語を実現しているのです。マルチサイトで多言語サイトを運営する場合、プラグインに不具合が起こるとサイト全体に悪影響が出てしまうというリスクがあります。しかし、Multisite Language Switcherの場合は、複数の言語のサイトをリンクさせる方法なので、万が一プラグインに不具合が出ても、致命的なことにはなりません。そのため、安心して使えるマルチサイト型のプラグインといえるでしょう。

Multisite Language Switcherで多言語化する手順は下記のようになります。まず、WordPressのマルチサイト機能を使用している場合は、通常のプラグイン画面からはプラグインをインストールすることができません。サイトのサイトネットワーク管理のプラグインからインストールすることになります。各サイトでプラグインを有効化したら、「本文の言語」と「管理画面の言語」を設定する手順です。設定が完了すると、各記事の編集画面でリンクする翻訳記事を選ぶことができるようになります。

【おすすめプラグイン】5.Multilinqual Press

「Multilinqual Press」もマルチサイト(1サイト1言語)型のプラグインです。174言語に対応しながらも無料で利用できるのが大きな魅力です。有料のPro版もあり、99ユーロ(約1万3300円)で利用することができます。サイトマネージャーで無制限のサイト関係を構築でき、サイトごとに言語を設定できます。サイトはそれぞれ独立しているので、 言語に合わせてテーマを変えるなどの設定も自由に行うことが可能です。1つのサイトに不具合がおきても、別のサイトに影響を与えることはないので、安心して利用できるマルチサイト型のプラグインです。

Multilinqual Pressで多言語化する手順は下記のようになります。まず、WordPressのマルチサイト機能を使用している場合は、通常のプラグイン画面からではなく、サイトネットワーク管理のプラグインからインストールします。各サイトでプラグインを有効化したら、デフォルトで使用する言語と翻訳する言語を設定し、リンクする翻訳記事を選択する手順です。これで、対応する外国語の記事がリンクされ、多言語対応のサイトになります。

まとめ

訪日外国人が増え、インバウンド消費が年々拡大するなか、サイトの多言語化は見逃せないものになっています。サイトを多言語化してインバウンド客を上手く集客することができれば、大きく売り上げを伸ばすことができるでしょう。しかし、サイトの多言語化には、コストや手間などのハードルもあります。この記事で紹介した「Transeed Web」を利用すれば、コストを抑えながらサイトを多言語化することができます。最大で104カ国語に対応したサイトが自動的に生成されるので、面倒な手間も必要ありません。プラグインの開発も予定されているので、注目したいサービスです。費用と手間をかけずにサイトを多言語化したいなら、ぜひチェックしてみましょう。

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