複数のWordPressでサブドメインを運用する5つのポイント

WordPressでサイトを運営していて、1つのWordPressで複数のサイトを作成できないかと考えたことのある人も多いのではないでしょうか。WordPressのマルチサイト機能を利用すれば、サブドメインやサブディレクトリを使って複数のサイトを運営できます。たとえば、関連する商品を別サイトにしたり、インバウンド集客のために外国語のサイトを作成したりすることも可能です。しかし、マルチサイト機能にはメリットばかりでなくデメリットもあります。この記事では、WordPressのマルチサイト機能で複数のサイトを運営する際のポイントについて紹介します。

WordPressで複数サイトを運営するマルチサイト機能について

WordPressのマルチサイト機能は、1つのWordPressと1つのサーバーで複数のサイトを運営できる機能です。通常、別のWordPressサイトを立ち上げるためには、別にデータベースやサーバーを用意したうえで、新たなWordPressをインストールする必要があります。しかし、マルチサイト機能を利用すれば新たにデータベースやサーバーを用意する必要もありません。

マルチサイト機能を使って複数のサイトを運営する方法としては、「サブドメイン型」と「サブディレクトリ型」があります。サブドメイン型とは、「example.com」でサイトを運営している場合、別サイトを「sub1.example.com」「sub2.example.com」のようなサブドメインで運用する方法です。サブドメインで運用するためには、契約しているドメイン管理会社の管理画面でサブドメインを設定する必要があります。サブディレクトリ型とは、「example.com/sub1/」「example.com/sub2/」のように本体サイトのドメインの下層にディレクトリを作って、そこで別サイトを運営するスタイルです。サブディレクトリ型の場合には、ドメインに関する設定は必要ありません。

気になるのは、サブドメイン型とサブディレクトリ型のどちらがよいかということですが、SEO的にはどちらが有利ということはないでしょう。サイトの目的や本体サイトと関連性を考えながら選ぶのがおすすめです。たとえば、本体サイトと関連性の高い商品を販売するような場合はサブディレクトリ型のほうがわかりやすいでしょうし、本体サイトとまったく別のテーマのサイトであればサブドメイン型が自然といえます。

【ポイント】1.マルチサイトにする理由は?

WordPressのマルチサイト機能を使う際には、なぜマルチサイトにしなければならないのか、その理由を明確にすることが大切です。マルチサイトにするのは、決して簡単ではありません。マルチサイトにすれば、不都合な点が出てくる可能性もあります。それだけに、マルチサイトにしてから後悔しないためにも、マルチサイトにすべき明確な理由が必要です。複数のサイトを運営するだけなら、サブドメインや別なドメインを取得して新たにWordPressをインストールする方法もあります。新たなデータベースを用意したり、WordPressをインストールしたりする手間は必要になりますが、管理するのはかえって簡単になります。

数こそ増えますが、従来と同じ管理方法なので戸惑うようなこともありません。マルチサイト機能を使うと管理も複雑になりますので、本当にマルチサイトがよいのか、しっかりと考えましょう。たとえば、WordPressにはサイトを多言語化できる高機能なプラグインがありますが、なかにはマルチサイトにしないと使えないものもあります。多言語サイトの場合は、同じテーマを使って、サブドメインやサブディレクトリで運営したほうがSEOの面でも強いというメリットがあるのです。このように、マルチサイトにすべき理由があるか、マルチサイトにしたほうがメリットが大きいか、慎重に検討するのが大切です。

【ポイント】2.元ドメインとのテーマでの関連性

マルチサイトを検討するにあたっては、使用するテーマの関連性も重要なポイントです。元ドメインで運営する本体サイトと同じテーマを使用したいなど、テーマの関連性が高い場合は、マルチサイトにするメリットがあります。マルチサイトにすれば、有料テーマを購入した場合でも、コストをかけずに共有することができます。特に、高額な費用をかけて独自の機能を持つテーマを作成したような場合には、同じテーマを複数のサイトで利用できるメリットは大きいでしょう。たとえば、本社サイトと同じテーマを使って支店サイトも作成するような場合は、マルチサイトがおすすめです。

テーマやデータベースについては、本社でのみ管理すればよいので省力化にもつながりますし、全体の運用コストを抑えることもできます。また、ベビー用品を販売しているサイトが、おなじブランドで離乳食を販売するように、商品やコンセプトの関連性が高い場合もマルチサイトが向いています。同じテーマを使用すれば、培われてきたブランド価値をそのまま活かすことが可能です。1つのブログでありながら、まったく違うテーマで記事を書いているような場合も、マルチサイトがよいでしょう。ジャンルをカテゴリーに分けて運用するよりも、マルチサイトで別サイトにしたほうがSEO効果も期待でき、管理もしやすくなります。

【ポイント】3.サイト構造

WordPressのマルチサイト機能は、どんな条件でも使用できるわけではありません。まず、ルートとWordPressがインストールされている場所のディレクトリが異なる形で運営している場合は、ネットワークの設定時に下記のメッセージが表示されます。「このWordPressはディレクトリにインストールされているため、サイトネットワーク内のサイトはサブディレクトリを使う必要があります」。

ルートではなく下層ディレクトリにWordPressをインストールしている場合は、サイトの構造上、サブドメイン型のマルチサイトにすることができません。このような場合にはルートにWordPressをインストールし直して、再設定する必要があります。また、「修正したパーマリンク構造を使う必要があり、現存リンクを壊してしまう可能性があります」とのメッセージが表示されて、サブディレクトリ型のマルチサイトにできないケースもあります。

マルチサイト化の際に1カ月以上前の投稿データがあると、このメッセージが表示されて、サブディレクトリ型を選択できません。この場合には、すべての記事の日付を1カ月以内に変更する必要があります。また、レンタルサーバーによっては、WordPressのマルチサイト機能を使用できないところもあります。WordPressの公式Codex日本語版で、マルチサイト対応のレンタルサーバー情報が公開されていますが、自分の利用しているレンタルサーバーでマルチサイト対応が可能か、事前にチェックする必要があるのです。

【ポイント】4.構築手順

WordPressのマルチサイト構築は、管理画面から簡単に済ますようなことはできません。「wp-config.php」や「.htaccess」などのコーディングが必要です。サブドメイン運用のための構築手順は次のようになります。なお、万が一不都合があっても復旧できるように、バックアップを欠かさないことがポイントです。まず、WordPressをインストールした直下にあるファイル「wp-config.php」に下記のコードを追記します。「define(‘WP_ALLOW_MULTISITE’, true);」。追記する場所は「/* 編集が必要なのはここまでです」より上であれば問題ありません。

追記したwp-config.phpをサーバーにアップロードすると、「管理画面」の「ツール」の中に「ネットワークの設置」と書かれたメニューが表示されます。ここをクリックすると、サイトのネットワーク画面が表示されて、「サブドメイン」型か「サブディレクトリ」型が選べるようになります。あわせて表示される「サイトネットワーク名」「管理者のメールアドレス」に間違いがないかを確認し、「インストール」ボタンをクリックしましょう。すると、マルチサイト構築のために必要なコードが記述されたページが表示されますので、このコードを指定どおりに「wp-config.php」と「.htaccess」に追記します。

もし「.htaccess」が存在しない場合は、新たに作成する必要があります。以上の設定を完了し、再度WordPressの管理画面にログインすると、新たに「参加サイト」がメニューに追加されているのが確認できるでしょう。ここで「新規追加」ボタンをクリックして、「サイトアドレス」「サイトのタイトル」「管理者メールアドレス」などの必要事項を入力し、「サイトを追加」ボタンをクリックすると新しいサイトが追加されます。このように、マルチサイトの構築手順は複雑ですし、コーディングのスキルも必要になるのです。

【ポイント】5.覚悟

WordPressのマルチサイトを使ってサブドメイン運用するためには、上記のようにWordPressの関する知識やコーディングのスキルが求められます。作業するための、まとまった時間も必要になります。しかも、スムーズにマルチサイトにできる、という保証もありません。たとえば、マルチサイトにすると使えなくなるプラグインもあります。既存のリンクが壊れてしまい、元サイトに不都合が生じる可能性もあるのです。

特に、記事数が多いサイトの場合はリスクが大きいといえるでしょう。集客や売り上げに直結するサイトであれば、大きなダメージを受けることになります。そのため、マルチサイトを行う際には覚悟が必要です。面倒な作業、それにかかる時間、元サイトに生じるリスクがあることを肝に銘じて、マルチサイトに取り組む必要があります。また、必ずバックアップを取ってから始めるなど、万一の場合に備えることも大切です。

【デメリット】1.利用できないプラグインが多い

WordPressのマルチサイトでサブドメイン運用する場合のデメリットとして、利用できないプラグインが多いことが挙げられます。マルチサイトは、1つのサイトを運営するのとは違って構造が特殊です。そのため、従来は使えたのに、マルチサイトにした途端に使えなくなるプラグインもでてきます。キャッシュ系などのプラグインであれば大きな問題はないかもしれませんが、サイトで大きな働きをしているプラグインであれば、そうはいきません。

たとえば、WordPressサイトをプラグインでカスタマイズしている場合、ショッピングサイト化するためにプラグインを使用しているような場合は、プラグインが正常に機能しなくなると、大変なことになってしまうでしょう。マルチサイトにする際には、プラグインがマルチサイトに対応しているかどうか、しっかりと確認しておくことも重要です。

【デメリット】2.動作が重くなる

動作が重くなるのも、マルチサイトでサブドメイン運用する際のデメリットとして挙げられます。マルチサイトは、1つのWordPress、1つのデータベースで複数のサイトを運営します。そのため、どうしてもサーバーに負荷がかかってしまい、動作が重くなりがちです。動作が重くなってサイトを表示するのに時間がかかると、さまざまな悪影響がでてきます。サイトを訪問したユーザーがイライラしてストレスを感じ、サイトを離脱する可能性も高くなります。表示速度が1秒遅くなると、ページビューが11%、コンバージョンが7%低下するというデータもあるのです。

動作が重くなることで、コンバージョンが落ちてしまう可能性も大きいのです。また、Googleはページの読み込み速度をサイト評価の指標にすると発表しています。サイト表示に時間がかかるようになると、検索順位を下げることにもつながりかねません。アクセス数が減れば、当然コンバージョンも減ってくるでしょう。このように、動作が重くなると売り上げや集客に大きく影響することもあるのです。特にアクセス数の多いサイトは、動作が重くなる可能性も高いので注意が必要です。

【デメリット】3.管理がしやすくなるわけではない

マルチサイトでサブドメイン運用すると、共通のテーマが使えるなど、管理が楽になると考えてしまいます。しかし、サイトごとにさまざまな設定を個別に行う必要があるため、実際には管理がしやすくなるわけではありません。マルチサイトにすることで、かえって面倒になってしまうようなこともあるのです。マルチサイトは、1つのWordPressで複数のサイトを動かすため、システムやデータベースの設定も複雑になりがちです。そのため、どこかでエラーがあると、すべてのサイトが表示されなくなるリスクもあります。

WordPressサイトでトラブルが起こったときでも、1つのサイトのみを運営しているのであれば解決するのは難しくありません。インターネットで検索すれば、解決法はすぐに見つかるでしょう。しかし、マルチサイトでトラブルが起こった際の対処法に関する情報は、とても少ないのが現状です。もし何か不都合が起こっても、すべてを自分で解決しなければなりません。マルチサイトにしたからといって、必ずしも管理が簡単になるわけではありませんので、注意が必要です。

まとめ

WordPressのマルチサイトには、1つのテーマで複数のサイトが運営できるなどのメリットがあります。しかし、紹介したように、さまざまなデメリットもあるのです。マルチサイトにするためには、コーディングなどの知識が必要なうえに、トラブルがあった際に自力で解決できるスキルも必要になります。そのため、マルチサイトはあまりおすすめできません。もし、マルチサイト化する場合には、万一の場合に備えてしっかり準備をし、覚悟を決めて取り組みましょう。

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